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やぶスローライフ

やぶに住んでみる

西垣憲志さん (63)
西垣憲志さん (63)
移住年
1999年
職業
会社経営
田舎暮らし倶楽部代表

都市といなかをつなぐ仲人役となり
"田舎でも仕事をできるな"という地域づくりを

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 独特のゆっくりした時間の流れを感じる養父市八鹿町高柳で、デザイン事務所を経営する西垣さん。養父市で生まれ育った後、東京の大学を卒業、都会で仕事と家庭を持った後、15年前に長年の仕事の夢と健康を考え、出身地の養父市でデザイン事務所を起業したUターン経験者。西垣さんのもうひとつの顔は、養父市の移住・定住相談窓口である『田舎暮らし倶楽部』の代表。

—–『田舎暮らし倶楽部』を始められたきっかけは?

 養父市での仕事で景気の悪さを実感しているときに、新聞で2007年問題というのを見つけたんですよ。団塊の世代の大量退職が始まりますよと、その人たちが、半端な数じゃないらしいですよと、当時の総務省の世論調査で数が発表されまして、それを目にしたのがきっかけです。率にして確か4%くらいの男性が、本気で田舎暮らしを考えている、Iターンを考えている、土に触れて悠々自適な生活に憧れているというレベルを超えた人がいる。それは実数にするととんでもない数になる。そういうときに、田舎に暮らしている我々が、田舎のしぼんでいくパイを奪い合うのではなくて、こういうパイを新たに引き込んでいかないといけないのではないかと思ったのです。ここまで地域が疲弊している中で、これを見逃すわけにはいかないと、そして大勢の人が来ていただけることで、経済効果も生まれるだろうと、遠回しであっても地域が元気になる事業ができれば、自分の仕事にも返ってくるだろうと、そんな夢物語を、建設業の同級生と話をしていたのが始まりです。
 その同級生の勧めで、彼の営む会社の役員会で話したことを皮切りに、いろんな場所でお話をする機会があり、県が用意してくれたコンサルタントの方なんかの肉付けもありまして、具体的な事業として立ち上げようという話になったんですね。それが、「いなか暮らし塾」ということになるわけです。体験型の民宿ですね、田舎に来ていただいた方に農業を体験してもらいながら知ってもらう。その結果この土地で、夢を実現していきたいという方をキャッチして、移住にうまく結びつけようと、都市といなかをつなぐ仲人役になろうというスローガンでスタートしました。多くの方は土とか農業に興味があるようなので、畑つき民宿を開業したのが始まりです。その事業は、当時の朝来での教え子と建設業の友達に手伝ってもらったことがあり、朝来市でやっていたのですが、3年ほど前に市の公募型提案事業に企画・提案をしました。提案は採用され、昨年、その延長線上から「田舎暮らし倶楽部」が立ち上がりました。

—– 空き家バンクについて

田舎暮らし倶楽部に相談に来る方は、まず「空き家はありませんか」ということで空き家捜しが始まるのですが、そういった方が自力で探すには難しい。なかなか村の人は、よそものに情報を教えてくれないからです。ところが、行政と一緒に入ると、とたんに情報が出はじめる。そういったことがあって、養父市では、行政と共働という形でやっています。空き家バンクは、行政で責任をもって作るから、運営は民間で信頼を築きながらやった方がいいということで、移住者と地域の仲人役をやっております。

—– 養父市の現状について

 2007年問題から、メディアでいろいろと言われましたが、団塊の世代は結局動かなかったというのが実際だと思います。動いたのは一部で、さほどではなかった。ところが、退職が5年延びたことで、2012年問題が新たに起こっている。2012年13年と続いているのが、今なんですよね。それが実感としてありますね。空振りだと思って、あきらめかけていたところに、来ていただける人が現れているんですね。5年経って2つ目の山が見えてきているなというのが現状です。ただ、5年分、年をとっていて、退職金も減り、年金への不安もありますから、財布の紐が固くなっているというのが1つ問題ではあります。
 都会に集められた人にも、実は動きがあって。コンクリートジャングルでの子育てはだめだと言って、真剣に移住を検討しにくる若い人がいました。「珍しい人だな」とそのとき思ったのですけれど、その後続々と似たような問い合わせがあります。都会の暮らしに行き詰まったり疑問を感じて自分の生き方をリセットしたいというような思いから、田舎での暮らしを考える層がいるということを感じております。また、今の若い人は田舎にクリエイティブな活動の場があると考えるようです。お金だけでは動かない。地域に関わって生きようとする若者がとても増えています。
 地域が元気になるためには、団塊の世代を呼び寄せても、もはや生産年齢の世代ではないので、一時のにぎわいにはなっても、それ以上のものにはなりません。出て行った若い人たちに、もっと「帰りたい」と思ってもらえるような町づくりをしないといけないなということです。若い人が、就農なり、田舎でも仕事をできるなという地域づくりをしないといけないなとなっている昨今です。

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